炭火焼きバーベキューは、誰でもワクワクできるイベントです。一方、ホームセンターやインターネットでもたくさんの炭が販売されており、一体どれを選べばよいのか迷う方もいるのではないでしょうか。使う場面によって、最適な炭は異なります。
この記事ではバーベキューでおススメの炭や選ぶポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
炭屋さんおススメのバーベキュー炭8選をご紹介!
バーベキューの予定が決まれば、炭の準備は欠かせません。せっかくのバーベキューならば、最適の炭を用意したいものです。ここでは数ある炭の中から、炭屋さんがバーベキューにおすすめする8選をご紹介しますので購入の参考にしてください。
岩手切炭
岩手切炭は、ナラを原木とする黒炭の一種です。灰が少ないうえ火力が強く、燃焼時間も2~3時間と長いので初心者から上級者まで幅広く支持されています。煙や臭いがほとんど出ず、遠赤外線が多いため食材が美味しく焼けることも嬉しいポイントです。
ただし、着火後は炎が上がり易く制御がしにくい側面があるので、肉が焦げてしまわないよう注意しましょう。
土佐備長炭
土佐備長炭は国産で高品質とされる天然備長炭(白炭)のひとつで、原木はウバメガシです。炭火の香りが高く、うちわで火力調整も自在にできるので風味にこだわりたい人や何度もバーベキューの経験がある上級者の人におすすめです。
燃焼時間は約4時間で、煙が少なく一定の火力で燃焼しますが、やや着火しづらく爆ぜやすい点は要注意です。
ラオス備長炭
ラオス備長炭は、マイテューという東南アジアの木材を原木とした外国産天然備長炭(白炭)の一種です。
国産の備長炭と比べて安価ですが、燃焼時間は2~3時間で火力や火持ちはやや劣ります。しかし、爆ぜにくいため安全性が高く着火もしやすい点が特徴です。また、形状のバリエーションが多いことも、嬉しい特徴のひとつでしょう。
錦備長炭
錦備長炭は、国産木材のオガクズを圧縮成型して炭化させた「オガ炭」の一種です。備長炭の名がついていますが、原木自体を炭化させた天然備長炭ではありません。
燃焼時間は約3時間程度と火持ちがよく、バーベキューに向いています。火力が強く煙と灰が少ないので、食材の風味を引き立てます。
また、オガ炭は水分や空気を含むような穴がなく爆ぜないので、安全面でも優れています。着火には時間がかかる傾向にあるため、火起こし器の使用をおすすめします。
松葉備長炭
松葉備長炭は、主に中国産の松葉を原料としたオガ炭の一種です。コストパフォーマンスが優れており、国産の天然備長炭と比べ1/8程度とリーズナブルな価格になっています。
燃焼時間は約4時間と火持ちも良いので、バーベキューにおすすめの炭です。着火には時間がかかるため、火起こし器を利用しましょう。
椿備長炭
椿備長炭はインドネシア産のオガ炭の一種で、松葉備長炭と同じくコストパフォーマンスの良さが特徴です。たたくと金属音がするほど密度が高く、燃焼時間が5時間程度と非常に長いのが大きなメリットです。
火力が強く灰も少ないですが、ここで紹介したオガ炭の中で最も着火しにくいため、火起こし器が必須で初心者にはやや扱いにくい炭です。
ハイブリッド備長BBQ炭
ハイブリッド備長BBQ炭は、木炭や木材ペレットなどの天然素材を圧縮して作られる着火加工型成型炭です。
形が均一で均等な火力が得られますので、バーベキューや炊飯に適しています。初心者でもライターだけで着火できることや、煙も出にくいなどの使いやすさを備えています。
ただし、着火剤入りの炭は、燃焼し始めのときに着火剤特有の臭いが出ることが欠点です。臭いはしばらく燃焼させていると消えるため、少し時間をおいてから焼き始めるとよいでしょう。
燃焼時間は1時間半程度で、使い切りタイプの炭なのもうれしいところです。
エコココロゴス ミニラウンドストーブ4
エコココロゴス ミニラウンドストーブ4は、不要なヤシガラを再利用した環境に優しいヤシガラ成型炭です。1個が約7.5×3.5cmと小型で軽量、1分でバーベキューが開始できる着火のしやすさで、とても扱いやすい点が特徴です。
燃焼し始めのときは火が高く上がることや、燃焼剤特有の臭いが出るため、火が落ち着き始めてからバーベキューをはじめると、肉をおいしく焼き上げられます。
他の商品と比べると、火力はやや弱く燃焼時間は30分〜45分と短いもののステーキ4枚は十分焼くことができます。
バーベキューにおススメの炭を比較
この章では、前述したおすすめの炭の特徴を表にしました。炭を選ぶ際は、火の着きやすさや火持ち、価格など優先したい要素で比較しましょう。
炭の種類
炭は大きく分けて、黒炭・白炭・オガ炭・その他の4種となります。分類の基準は、全国燃料協会によって以下のように決められています。
●炭化から消火するまでの過程(窯内消火または窯外消火)
●窯内の天井最上部から 10センチ下がった所の温度=炭化温度(500℃未満~900℃以上)
●鍛錬度(炭化の度合いを示すもので0~9段階で、金属音がすればするほど炭化されているといえます)
鍛錬度は数字が少ないほど高温で焼かれており、固定炭素が多い硬い炭になります。
参考:木炭の規格
黒炭
黒炭は原木を窯内で400〜700度で炭焼した後、窯口を塞いで時間をかけて自然消火する「窯内消火法」で製造されます。色は黒く、主にナラ・カシ・クヌギなどが使われています。炭化の度合いを示す鍛錬度は、2~8度です。
燃料・暖房・バーベキューのほか、除湿脱臭、鍛冶鍛造など幅広い用途で利用されています。
白炭
白炭は原木を1,000℃以上の窯内で一気に焼き、真っ赤な状態のまま外にかき出して消し粉(水分を含ませた灰)をかけすばやく消火する「窯外消火法」で製造されます。色は白灰色で、備長炭は白炭の一種です。
鍛錬度は0~3度と非常に硬い炭なのでやや着火はしにくいですが、火力が強く火持ちの良さが特徴です。主に料理や浄水に利用されています。
オガ炭
オガ炭とはおがくずを圧縮成型して炭化させたもので、中心に穴があいた形状をしています。オガ炭の中でも、消火法の違いで黒炭と白炭があります。
鍛錬度はオガ炭(黒)は2~8度、オガ炭(白)は0~3度です。
形が均一で、安定した火力で火持ちが良いのがオガ炭のメリットです。天然備長炭に比べると価格が安いことも魅力です。爆ぜにくく安全性に優れていますが、着火しにくいデメリットもあります。
弊社が取り扱っている椿備長炭は、白のオガ炭です。天然備長炭のような火持ちと火力を備え、火付けもしやすいため、バーベキュー用の炭を探している場合はぜひご利用ください。
着火加工型成型炭
着火加工型成型炭は、おがくずや炭粉、木片などを圧縮成形した炭で簡単に火をつけることができます。主にバーベキューなどのアウトドア活動で使用され、初心者にも扱いやすい炭です。
爆ぜないので安全性が高く、すぐに着火可能な点が特徴です。一方、価格が高く燃焼時間がやや短くなり、着火時に燃焼剤特有の臭いが出てしまうという側面もあります。
炭を選ぶときのポイント
ここまでたくさんの炭をご紹介してきましたが、どの炭にも一長一短があります。使用する場面や条件によって、最適な炭は異なります。ここでは、炭の選び方をまとめました。
どこで使用するか
キャンプ場やアウトドア施設などの広い屋外であれば煙や臭いが出ても問題ないため、火がつきやすく扱いやすい黒炭や、着火に困らない着火加工型成型炭がおすすめです。
一方、自宅の庭やバルコニーなど近隣に住宅がある場合はできるだけ煙や臭いを避けたほうがよいでしょう。白炭や、煙の少ないタイプのオガ炭がおすすめです。
燃焼促進剤は臭いが強いので、苦手な方は「不使用」と記載のある商品を選びましょう。
また、オガ炭も煙は少ないですが、着火剤を使用する場合は臭いが強いことがあるため、その場合はコンロを使用して火を起こすとよいでしょう。
使用用途で選ぶ
早く調理に取りかかりたい場合は、着火加工型成型炭や黒炭がよいでしょう。長時間のバーベキューを楽しみたい場合は、燃焼時間が長くコスパのよいオガ炭がおすすめですが、着火に手間がかかるので時間に余裕があるときに選びます。
炭火が香る美味しい料理を楽しみたい場合は、天然備長炭がおすすめです。バーベキューより焚き火に重きを置く場合は、火の上がりやすい薪を選びましょう。
使いやすさで選ぶ
初心者が一番使いやすいのは、ライターで炙るだけで即着火する着火加工型成型炭です。使い切りのため、使用後の処理も簡単です。ただ使用範囲が狭いため、七輪には適していますがバーベキューでたくさんの食材を焼きたい場合は不向きです。
バーベキューの場合は、黒炭や白炭のほうがよいでしょう。黒炭のほうが着火は容易ですが、炎がより上がりにくいのは白炭です。オガ炭も火起こし器や着火剤が必要ですが、長時間燃焼し爆ぜない点でバーベキュー向きといえます。
価格で選ぶ
炭を価格で選ぶ際に、確認しておきたいのは燃焼時間です。1㎏あたりの単価は大差なくても、燃焼時間が数倍異なる炭もあります。
使いたい時間と、時間あたりのコスパを参考に選んでみるのもよいでしょう。
まとめ
ここまでバーベキューに使う炭についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。それぞれに特徴や個性があって、使ったことのない炭にチャレンジしたくなった方もいらっしゃるでしょう。初心者から上級者まで、目的にあった炭を選んでバーベキューを上手に楽しんでください。
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